東京都支部の秋の恒例、六義園での日本茶文化講座は、コロナ流行による中止後の再開となった前年と同様に紙コップ使用であったものの、席数を例年に戻し、ようやく通常モードに近いかたちでの開催となりました。
紅葉の時期には少し早かったようですが、それでも多くの方々が秋の日本庭園散策を楽しまれ、講座にもお立ち寄りいただきました。
会場である心泉亭の佇まいに誘われていらっしゃる海外からお越しの方々も多く、1日目、2日目ともに、中国、台湾、マレーシアのアジア圏をはじめ、イギリス、アメリカ、イタリア、フランス、ドイツ、ポーランドなど、世界のさまざまな国からお迎えしました。
家族連れや旅行グループも少なくなく、テーブルでの目配りもたいへんだったかと思われますが、参加スタッフのみなさんの臨機応変な対応のお陰で、十分満足いただける呈茶となったようです。
「お茶が美味しかったです」「とても楽しかったです」と感想を残し、笑顔で心泉亭を後にする来場者の様子に、庭園の美しさだけでなく、日本茶の魅力もよい思い出として提供できたのでは、と手応えを感じた二日間でした。
(文責/筆谷友紀子)